2021.01.27
第6章3日本国内のヘアタトゥーの現状について/最凶のクリニック
結局クリニックの選定が全て
2010年の6月に私は渡英してHIS hair clinicでヘアタトゥーを受けた事は第1章の1話、2話、3話、4話で詳しく記した。当時クリニックの選択肢としては他にも2社有った。フロリダのArtistry conceptとイギリスのHead styleというところだったがHPの内容や施術の症例など検討しHIS hairに決めた。結果は唯一の当たりくじを引けた事になったがどういう事かと説明するとHIS hairでの研修を終え日本で施術を行なっていた私の元に時期は異なるが2人の日本人が訪ねて来た。それぞれフロリダのA社と英国Head styleで同じようにヘアタトゥーの施術を受けた人だった。詳しくはブログの2012年7月10日、12日、17日の3話に載せているが、ともかく失敗と言える出来栄えだった。またHead styleで受けた彼の頭皮も青みがかった違和感を抱かせる色合いだった。(上の2枚がフロリダA社、3枚目がイギリスHead style)
フロリダA社の施術
- イギリスHead styleの施術
幸いにして私はこの2社を避けHIS hairで良い出来栄えに仕上げてもらった上に研修まで受けられ、この技術を習得する事が出来た。もし私がHIS hairで無く上の2社のどちらかを選択していれば今のSPJは存在し得なかったであろう。(ちなみに他の2社は現在はもう活動していない)
私が思うにヘアタトゥーの成否は結局どのクリニックを選ぶかにかかっていると言っても過言ではない。その為には個々の情報収集能力、判断能力が問われる事にもなるが昨今はお金をかけて見かけだけは立派なHP、動画を作成しているクリニックも多いので選定に困惑してしまう人も少なくないだろう。選択したクリニックによっては下の写真のように取り返しのつかない事態にもなりかねず、抱えていた薄毛の悩み以上の更なる大きな悩みを抱える羽目にもなりかねない。基本的にはHPに載っている症例等や実際のカウンセリングでそのクリニックの力量を計るしか無いのだが悪質なところになると他社のビフォーアフターの写真を転用しているところも有るので注意が必要だ。(弊社も無断で使用された事が有る)
最凶、最悪のクリニック
SPJは今年でちょうど10年になるが他社による施術の失敗例も数多く見てきた。
第2章1話でもアートメイク師による失敗例を掲載したが他にも彫り師に安易に依頼して悲惨な頭皮になってしまったケースも多々ある。そして、あろう事かヘアタトゥーのメニューを掲げている国内の医療機関で最凶のお粗末な施術を行なっているところが有る。基本的に他社、他院の批判はしたく無いのだが余りにも酷いので皆さんに注意喚起の意味で記す事にした。
当院東京クリニックのカノの元に修正依頼に来られたお客様のケースなのだが、全国に提携店が有る薄毛治療専門クリニックの医師による施術が下の写真だ。提携店の中でヘアタトゥーを行なっているのは一部店舗だと思うが、恐らく東京もしくは周辺の提携クリニックでの施術によるものと思われる。上に掲載した写真のそれより遥かに酷いし、これはもう手技上の過失という医療事故レベルであるのは間違いない。施術前に同意書とかにサインさせられたかもしれないが訴えてもいいのではないか。それほど悪質だと思う。
SPJでは他社の修正もウェルカムで受け付けてはいるが流石にここまでされると限界が有る。医師だから技術も大丈夫だろうと絶対に安易に考えない方がいい。その辺は次回にでも触れよう。ちなみにこのクリニックが作った別のモニターさんの動画も音楽やシーンなどそれなりに見栄え良くは作られているものの施術箇所を静止画でよく見ると違和感満載の色合いだ。恐らく時間の経過と共に下の写真のように滲んでくるだろう。モニターさんが気の毒で仕方がない。これ以上このクリニックによる被害者が増えない事を祈るのみである。
下の写真のお客様はカノが頑張って何とか修正したのでインスタもアップしておく。
東京クリニック/カノのインスタ)赤◯の投稿