2020.10.14
第3章3オランダのパートナー
2012年の年明け早々オランダに向かった。羽田から14時間のイギリスで乗り継ぎアムステルダムまで2時間強。そこから電車で1時間のロッテルダム郊外にメーカーは有った。建物の1階はショールームで2階には施術サロンも併設されており眉などのアートメイクスクールも行われているとのことで折角だから2日間の眉の講習を受けてみた。
基本、点で醸し出していく頭のそれとは違い眉は線を描いていく(従来は眉も点で塗りつぶしていく施術タイプが多かったが今は線が主流だ)のでなにぶん勝手が違い恐る恐るだったがガンは扱いなれた同じタイプのものだったのである意味応用で線を作って行くのに慣れるまでそう時間はかからなかった。ポイントはシェイプ作りだろう。眉の形に依って顔のイメージはガラッと変わってくるので頭部のフロントライン同様に間違うと取り返しのつかない事になってしまう。
何とか社長のアレックのサポートを得ながら完成させる事が出来たがこれ以降私は女性の眉には手を付けていない。鍛錬すれば出来るとは思うが女性のデリケートな眉ということで何となく気が引ける笑 この分野は東京の女性スタッフに一任しようと思っている。彼らとHIS hairとの関係が判らなかったのでこちらの素性はあくまで日本の頭皮専門のクリニックという事で機材や針の購入など今後の付き合いを申し入れ、アレックには快く受け入れてもらえた。
マシーンやガンも多種類のラインナップがあり、頭皮の性質や部位に依って使える針のバリエーションも増やせる事が出来て非常に意義のあるオランダ訪問となった。また2015年にアムステルダムでこのメーカー主催で開かれたヘアータトゥーの世界的な学会にも講師として招いてもらいフロントラインの描き方などのデモンストレーションをやらせてもらった。その後も東京の女性スタッフが研修、視察旅行で訪問したりと今日に至るまで我がSPJの非常に大事なパートナーとしての付き合いが続いている。