2020.06.13
第1章2イギリスのHIS hair clinicでヘアータトゥーを受けた①
6月8日 ロンドン市内のユーストン駅から電車に乗って1時間半強でバーミンガムニューストリート駅に到着。
今回の施術を受けるにあたり私自身の英語力では到底覚束ないので日本出発前にロンドン在住の日本人通訳を手配しておいた。まる1日拘束で料金が約5万。今回は3日間の施術だから合計15万。ちょっとした出費だが先方とコミュニケーション不足だけは避けたいのでこれは仕方ない。必要経費だ。
通訳とタクシーに乗って約15分。メモしておいた住所に着いたが看板も何もない普通の一軒家。住所に間違いは無いからとりあえず何回か呼び鈴鳴らすも反応が無い(;´д`)半ば絶望感に近い酷い不安を覚えながら通訳の人と10分程度その場に立ちすくんでいるとやっとのことで大柄の男性が出て来た。
キレイに剃り込んであるスキンヘッドは薄毛では無い頭皮が醸し出す例の青々とした色具合。それを見た瞬間に「やっと辿り着いた」と安堵した。
男の名前はイアン ワトソン。HIS hair clinic の創始者である。
今でこそHIS hair clinic は全世界に40拠点を構えSMP(scalp micro pigmentation)業界では押しも押されぬトップクリニックだが10年前の2010年はまだ設立したばかりでロンドンでは無くイギリスでは地方都市にあたるバーミンガム郊外の一軒家が最初の拠点だった。
立ち上げから2年くらいだと教えてくれた。加えて当時のスタッフは彼と義理の姉のランビア ワトソンの2名のみ。この2人は今ではHISの最高顧問に位置しているので今や彼らに施術をやってもらえるのはドバイやサウジの王室クラスか余程の著名人に限られるらしい。
今となっては私は彼らに施術を受けた数少ない貴重な顧客の1人だ。
簡単な挨拶を済ませ初診表みたいな物を書いた。ランビアが私の頭部を一通り眺めて「代金は£2,500だけどいい?」当時のレートが約130円/£だから¥330,000くらい。
勿論、了承し、2階の施術室へ。室内には椅子とクッションが置いてある台、小さなマシンや器具が乗ったキャビネットくらいか。HPを見て膨らませていた私のイメージは洗練された建物、リクライニング機能を備えた真っ白な医療用ベッドと回りには様々な高性能っぽい機材。白衣とゴーグル、マスクを身に纏ったドクターみたいな人が厳かに私の頭を施術して行く。そんなイメージとはかけ離れた簡素な室内、設備と機材。おまけに施術するのはドクターとはかけ離れた格好ーTシャツにジーンズのマッチョなスキンヘッドの大男と同じくラフな格好の女性(笑)。
到着時に目にした普通の一軒家からイメージはどんどん当初とはかけ離れて行く。でもここまで来たら身を委ねるしかない、なるようになれと腹を括った。
日本人の客は私が初めてらしい。そんな遠いところからよく来たなとイアンに言われた(笑)
どれくらいの濃さにしたいのか、ヘアーラインはどうするなど通訳交えながら色々打ち合わせをしてからいよいよ開始だ。